コラム
GPSやRFIDを活用したカゴ車の所在管理
物流現場で広く使われているカゴ車ですが、返却漏れや紛失等が頻繁に発生することで、大きな損失が生じているという声をお客様からお聞きします。
そんなカゴ車の所在管理にあたり、GPSやRFIDを活用した管理方法をご紹介します。
もくじ
カゴ車とは
カゴ車とは、カゴ台車、ロールボックスパレット、カーゴテナー等とも呼ばれるもので、側面が格子状の柵に囲まれ、底面に車輪が付いた手押し可能な台車のことを指します。カゴ状で高さがあるため、荷物を重ねても荷崩れしにくく、複数のものをまとめて運ぶことが可能です。荷物がない場合は小さく折り畳めるものもあり、運送業や小売業等を中心に物流現場で広く使われています。
カゴ車管理の問題点
お客様からお聞きする問題点として下記のようなものがあります。
- 配送先の荷下ろし後のカゴ車が正しく返却されない
- カゴ車の台数や配送場所が多く、紛失に気づくのが遅れる
- カゴ車の全社的管理ができず、現場の経験的判断に依存している
- 所在が把握できず、棚卸しが煩雑で困難になる
⇒カゴ車の返却漏れ、所在不明、紛失により、必要数量の不足や補充のためのコストが発生
Xeyeシリーズを活用したカゴ車の管理方法
Xeye自動測位ユニット(GPSトラッカー)を活用した所在管理
<運用イメージ>
- カゴ車1台ごとに自動測位ユニットを取り付け、カゴ車の情報と紐づけ
- カゴ車が移動した時に、自動測位ユニットの加速度センサが移動を検知し、一定期間静止した時のみ、自動でGPSの位置情報を取得し、データをクラウドへ送信
- GPSの位置情報が取得出来ない屋内や軒先等の場所では、壁や柱に取り付けたビーコン情報を位置情報として登録
- どのカゴ車がどこにあるかをマップや一覧で可視化
◎メリット
- 機器をカゴ車に取り付けるだけで位置取得が可能なため、運用が容易
- 全国どこに持って行っても位置を把握可能(※Sigfox通信圏内、GPS受信可能エリアであることが前提)
◎デメリット
- 管理対象となるカゴ車全てに機器を取り付ける必要があるため初期コストが高い
- 機器の破損リスクがある
Xeye Type-BでUHF帯RFIDを活用した所在管理
<運用イメージ>
- カゴ車1台ごとにRFIDタグ(※UHF帯パッシブタグ)を貼り付け→物品タグ
- 荷積み、荷下ろし場所となる建屋や軒先の壁、柱等(定点)にRFIDタグ(※UHF帯パッシブタグ)を貼り付け→位置タグ
- 配送担当者がスマートフォンと小型RFIDリーダーを携行(*1)して荷積み、荷下ろし等の作業を実施
- 時間や歩数等をトリガーに、小型RFIDリーダーが、自動的に近くの物品タグと位置タグの両方を読み取り、クラウドに送信
- WEBの管理画面上で、「どのカゴ車がどこに何台あるか」が一覧やマップで表示される
(*1)携行…配送担当者のポケットに入れる、担当者の腕に付ける等で対応
◎メリット
- 自動測位ユニットより安価に導入可能で人手による作業を極力回避
◎デメリット
- 位置タグが設置されていない場所にカゴ車を持って行くとリアルタイムでの場所が把握できない
上記でご紹介した方法以外にも、お客様の課題やご要望に合わせたご提案が可能です。
カゴ車の管理にお困りのお客様は是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。