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建設業界の「2024年問題」に対する位置管理システムの活用
以前の記事では、物流の「2024年問題」に対する位置管理システムの活用についてご紹介しました。他にも「2024年問題」への対応を迫られているのが、建設業界です。そこで、今回も実際にお客様から頂いたお声を元に、建設業界での「2024年問題」への対策の一環として、現場業務を効率化するための位置管理システム活用例をご紹介します。
もくじ
建設業界の「2024年問題」とは?
建設業界では、働き方改革関連法による時間外労働の上限規制が、2024年4月より適用されます。
慢性的な人手不足、高齢化、長時間労働の常態化等の問題を抱える建設業界にとって、この時間外労働上限規制の適用はさらに深刻な事態を引き起こします。時間外労働上限規制により1人あたりの作業時間が減少し、人手不足も解消しなければ、工事の着工遅れや納期遅れの発生にも繋がってしまうのです。
これらの問題に対し、人材の確保や定着への対策は急務ですが、並行して業務の見直しや効率化を図ることも重要となります。そのための有効な手段の一つが、業務のデジタル化やITツールの導入です。
『物品位置管理IoTサービスXeye(クロスアイ)』とは?
『Xeye』とは、製造業、物流業、建設業等の様々な現場で発生している「モノを探すムダ」をなくすためのクラウドサービスです。
スマートフォン、QRコード、バーコード、RFIDタグ、GPS測位デバイス、ビーコン等の各種ツールを、現場の運用に合わせた最適な組み合わせで提供し、管理したいモノの位置を可視化します。
WEBやスマートフォンアプリで、何がどこにあるかをリアルタイム把握できることで、あらゆる場面での業務効率化に繋がります。
建設業界での『Xeye』活用例
河川工事現場での重機の位置管理
問題点
- 河川工事現場にて、河川氾濫等で増水した際の退避時に、重機の退避状況の確認に時間を要している
『Xeye』活用方法
- 重機に、電池駆動可能な『自動測位ユニット』というGPS測位デバイスを取り付け
- 防水・防塵性の高いデバイスで位置情報を自動的に管理
<運用イメージ>
- 管理したい対象の重機と自動測位ユニットのIDを紐づける
- 自動測位ユニットを重機に取り付ける
- 重機が移動後に一定時間静止したタイミングでGPSで位置情報を取得し、自動的にデータをクラウドへ送信する(機種によっては1時間に1回の測位等も可能)
- どの重機がどこにあるかを、WEBやアプリでマップ表示や一覧表示で可視化
- 4を確認すれば、重機の場所、退避状況がリアルタイムで把握できる
建設現場での高所作業車の位置管理
問題点
- エリアやフロアごとに決められた車両を使用する予定が、作業中にエリアを越えて使用されることがあり、車両の場所や稼働状況等が分からず、稼働が非効率になる
『Xeye』活用方法
- 高所作業車に、電池駆動可能な『自動測位ユニット』というGPS測位、BLEビーコン測位が可能なデバイスを取り付け
- 屋外の場合はGPS、屋内の場合はBLEビーコンの電波を取得してシームレスに位置を特定
<運用イメージ>
- 管理したい対象の高所作業車と自動測位ユニットのIDを紐づける
- 自動測位ユニットを高所作業車に取り付ける
- 屋内の場合は壁や柱にBLEビーコンを取り付ける
- 高所作業車が移動後に一定時間静止したタイミングでGPSもしくはビーコンで位置情報を取得し、自動的にデータをクラウドへ送信する
- どの高所作業車がどこにあるかを、WEBやアプリでマップ表示や一覧表示で可視化
- 5を確認すれば、高所作業車の場所や状況がリアルタイム把握でき、稼働率向上に繋がる
建設現場での資機材の数量管理
問題点
- 作業終了時に、現場を見回って資機材の数量管理を行う必要があり、現場管理者の負担が大きい
- 機材が機材庫に戻されずに現場に放置されたまま、必要な時に見つからない
- 規模の大きな現場では資機材置場が複数存在し、管理が煩雑になる
『Xeye Type-B』活用方法
- UHF帯RFIDタグ(以下、RFIDタグ)を活用して、何がどこに何個あるかを瞬時に把握可能な『Xeye Type-B』を活用
- 管理したい資機材と置場にRFIDタグを貼り付け、両方を読み取ることで位置管理を実現
<運用イメージ>
<動画イメージ>
『Xeye』で解決できることはほんの一部かもしれませんが、建設業界の業務効率化、課題解決に少しでもお役に立てれば幸いです。
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